『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
DVDも持っててずっと観たかったのだがやっと観ることができた。
ミュージシャンの夢敗れ、薬中のホームレスとなった実在の人物ジェームズボーエンの人生の再生物語。
ボブという猫様が可愛かったので、どうしても評価は甘くなってしまう🐈
ボブ役の茶トラ猫は本物のボブだそう。
両親の離婚が原因なのか、ミュージシャンになれなかったからなのか、ジェームズが薬に手を出した理由やホームレスになった経緯が描かれていないのだが、たとえ自業自得であったとしても屋根の無い所でのその日暮らしは過酷だろうな…
その日の食費が手に入っても薬を買うことに使ってしまい、薬中から抜けられずについには亡くなってしまう路上仲間もいたり、この世の底辺を見た気がした。
『365日のシンプルライフ』という断捨離のドキュメンタリーを観た時にも思ったのだが、久しぶりの寝床に普通に寝ることのできる幸せって本当に基本的なことで…衣食住とはよく言うものの、当たり前の幸せに感謝したいと思い出させてくれる作品でもあった。
そして路上猫のボブが何処からともなくやってきて、ジェームズに寄り添うことになるのだが、ジェームズの肩に乗り何処へでもついて行くボブの姿がビジュアル的にもとてつもなく可愛く、世間から注目されるきっかけにもなっていく。
薬を断つ覚悟ができたのも(数日間地獄の苦しみらしい)ボブのおかげと言っても過言ではないでしょう。
最後に、知らない女優さんだったけどルタ・ゲドミンタスが動物の扱い方を教えてくれる近所の友人として登場するのですが、彼女の個性的な雰囲気が凄く素敵だったな。調べたらこの映画のずっと前から主役のルーク・トレッダウェイとパートナーだったらしくて驚きました。
ボブは既に他界しているようで残念です。